国内屈指のパワースポット「箱根神社」の鳥居が湖の中に建つ理由

「箱根神社」は奈良時代の757年創建された、約1270年の歴史を持つ関東屈指の古社で、箱根山と芦ノ湖を神域とする山岳信仰「箱根権現」の中心地として発展してきた。源頼朝をはじめとする時の武将の厚い崇敬を受け、交通の要衝・箱根越えの守護神としても信仰され、旅の安全や勝負運、開運を授ける神社として知られています。

芦ノ湖の湖畔に立つ象徴的な「平和の鳥居」は、古来より芦ノ湖が「神が宿る聖なる領域」とされてきたことに由来する。かつては湖上から船で参拝する「湖上参拝」が行われ、湖側にも神域の入口として鳥居が必要だったのだ。現在の鳥居は1940年に皇紀2600年記念で建立されたもので、水と神の境界を示す「結界」としての役割があるとされる。

現在の箱根神社は、歴史と自然が織りなす神秘的な空気を味わえる観光スポットとしても高い人気を集めている。杉並木の参道、本殿、九頭龍神社新宮、そして芦ノ湖に浮かぶように立つ大鳥居は写真映えスポットとして国内外から多くの観光客が訪れている。湖と森に包まれた静かな境内は、旅人や参拝者に癒やしとパワーを与える、箱根観光の象徴的存在となっています。